46度の坂を駆け上がれ

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6月の最後に 〜帝王賞の予想〜

雨が降ってきた。

「雨のときのカジノドライヴ産駒は強い」

誰に聞かせるわけでもなくつぶやく。

自分にとって都合のいいデータを集める。信じる。

競馬予想ってそんな作業だ。結局は、信じたものを信じるしかない。そのために、信じたいためのデータを信じる。

 

帝王賞の本命はカジノフォンテンにした。

いつ以来だろう、帝王賞の前日オッズで南関東の馬が一番人気になったのは。

今の時点では二番人気となってしまったが、それでも差のない二番人気。

南関東競馬ファンとしては、やはり負けてもらいたくない。

京成盃グランドマイラーズかしわ記念。どちらも着差以上に強い勝ち方。戦いやすさでいえばむしろ大井2000mの方が適している。

雨のときのカジノドライヴ産駒だ。

あとは先団につけて抜け出すだけ。

帝王賞を勝って、ダート王を確定させる。

 

対抗ミューチャリー。

帝王賞での南関東勢ワンツーが見えた前走大井記念での勝ちっぷり。

交流G1ではあと一歩というレース続きであるが、勝つときの鮮やかさはどの馬にも負けない。

大人になったからか、間隔を詰めて走らせても大丈夫に。いや、末脚を爆発させるためには詰めた方がより良いのかもしれない。

弾けたときの脚はJRA勢にだって負けない。

鮮やかに突き抜けろ、ミューチャリー。

 

もちろん、JRA勢だって強力だ。

大井2000mマイスターオメガパフューム、ドバイでも2着に入ったチュウワウィザード、勢いに乗るオーヴェルニュなどなど。

それでも、南関東競馬好きとしては見てみたいのだ。南関東生え抜きの2頭が帝王賞でワンツーを決めるところを。

そして、信じたいのだ。大井記念のゴール前、これなら帝王賞でカジノフォンテンとミューチャリーのワンツーで決まると感じた直感を。

 

6月も今日が最後。もう今年も半分が終わったことになる。

雨の日のように見通しにくい世の中。それでも、月日だけは過ぎていく。

こんな時代だ。

上半期最後に、夢を見たっていいだろう。