今年のJRAが終わった。
「牝馬の年」といわれた今年。JRA最後のG1である有馬記念もまた、牝馬のクロノジェネシスが制した。2着も牝馬のサラキアで、まさに「牝馬の年」に相応しい決着となった。
でも、有馬記念が終わっても、JRAが終わっても、今年の競馬はまだつづく。
直近の大レースならば、本日18時から佐賀競馬場で行われる中島記念。
スピードで何とかなる芝とは異なり、ダートはパワーを擁するため、馬格に劣る牝馬ではなかなか頂点に立ちにくい。
アンバラージュ。連勝で中島記念に駒を進めてきた。
勢い、若さ。あっさりと中島記念を勝ってもおかしくはない。
しかし、ひねくれ者なのか、「牝馬の年」といわれるものに逆らいたくなる。
なら、賭けるべきは、やはり王者のプライド。長い間佐賀競馬を支え続けてきたはがくれの王者・キングプライドだ。
2走前の韓国岳賞ではアンバラージュに敗れたが、それは休み明けであったから。
前走筑後川特別でしっかりと勝利。
叩き三戦目。悲願の中島記念制覇へ。
王者のプライドにかけて、負けられない。
ちょっと佐賀競馬の今年についても振り返ってみたい。
クラシック路線では、ミスカゴシマの快進撃。その快進撃は、大一番九州ダービー栄城賞で止まってしまったのが残念であるが。
九州ダービー栄城賞を勝ったのは、牝馬のトップレベル。ミスカゴシマも含めて、そう考えると、佐賀競馬も「牝馬の年」だったのかもしれない(それでも逆らおうとするのか、なのださん)。
乃木坂競馬部の観点からいえば、マイヤンが移籍してしまったこと。年明け初戦で出走取消となってしまい、そこからスランプ。ちょっと動いたかな、と思ったっところで岩手に移籍で、これは厳しいのかな、と察してしまった…。事実、9月で退厩。競馬は夢ばかりではない。
その他の話題でいうと、ドラゴンゲートの連勝もあった。
門別からの転入であったが、ライトシャワーがJRAのひまわり賞で3着になるということもあった。
そして、ナイター競馬も始まった。
全体で見ると、佐賀競馬にとって、大きな一年だったのではないだろうか。
コロナ禍で大変だった一年。
それでも、関係者の努力で、佐賀競馬も一年間開催し続けることができた。
最後の大一番、中島記念。栄光を掴むのはどの馬か。