46度の坂を駆け上がれ

乃木坂競馬部非公認公式ブログ 乃木坂46や競馬のことなどを緩く語るブログ 4ハロンの坂を46秒で駆け上がれ

菊の血統、マルゼンへの想い

まずは秋華賞の反省。

週中、こんなツイートをしていたんですけどね。

結果はこうでした。

はい、11頭もいたからと言われればそうですが、見事に1~8着を独占しました。やっぱり牝馬はSpecialを持っていないと駄目な時代なんですよ。

 

で、なのださん、なぜかマジックキャッスルを消してハズレ。

何をやっているんですかね…。

 

今週は菊花賞。長距離レースとあって、血統が重要といわれますね。

ものすごくざっくりと言います。

NijinskyかSadler's  Wellsの血を持っている馬を狙え」

 

そうなると、無敗の三冠を狙うコントレイルがいらなくなってしまうんですけどね。

ただ、必ず持っていないといけないわけではないので。持っていなくても勝っている馬はいますし。

ディープインパクト産駒であるコントレイルは、ディープインパクトミオスタチン遺伝子がTT型(一般的に長距離適性が高い)であると言われていることから、少なくともCT型(一般的に中距離適性が高い)。能力差を考えればあっさりの三冠もあるでしょう。

 

ただ、そうするとその前に書いた「NijinskyかSadler's  Wellsの血を持っている馬を狙え」が何のために書いたの、ってなるので、しっかりと回収します。

この2つの血は長く脚が使えてタフであるから菊花賞では重宝されるんですよね。3000mでも最後までしっかりと伸びる。

で、今年の菊花賞でこの2頭のどちらかを持っている馬たちはこちら。

 

<Nijinsky>

・ディアマンミノル

・マンオブスピリット

・ディープボンド

アリストテレス

・バビット

・ロバートソンキー

・ヴァルコス

<Sadler's  Wells>

・サトノインプレッサ

アリストテレス

・ターキッシュプレス

 

エピファネイアNijinskyとSadler's  Wellsの両方を持っていて、一口で2度おいしい種牡馬。自身も菊花賞を勝っていますしね。

ということで、コントレイルからこの9頭へのBOXでいいんじゃないの?

…とここで終わらせることは可能です。

ただ、それだけで終わりでは、単なる血統予想と同じになってしまいます。

乃木坂競馬部としての独自性を出さなくては(出さなくてよい)。

そんな時に、とある訃報を見てしまったのです。

 

『橋本善吉氏死去』

 

橋本善吉さんといえば、オリンピアンであり現五輪担当大臣等である橋本聖子さんの父親。それと同時に、競走馬等を生産する牧場も有していました。

橋本善吉さんがアメリカのキーンランドセールで一頭の繁殖牝馬を購入します。その馬はシルという馬で、Nijinskyを受胎していました。橋本牧場に持ち込まれて生まれたのが、マルゼンスキー。様々な逸話を生んだ名馬となりました。

マルゼンスキー種牡馬、母の父としても優秀で、その血を持った馬は現在の競馬界でも多くいます。

今回の菊花賞でいえば、アリストテレスとディープボンドの2頭。

なら、その2頭をコントレイルの相手で重めに買うというのもいいかな、と思っていたのですが、マルゼンスキー菊花賞で一頭の馬を思い出したのです。

ライスシャワー。母の父にマルゼンスキーを持った菊花賞馬。そして、ミホノブルボンの無敗の三冠の夢を打ち砕いた馬です。

 

ディープボンドの血統表をもう一度見てみました。

ディープボンドの祖母モガミポイント(父マルゼンスキー)は橋本善吉さんの橋本牧場生産馬。モガミポイントの祖母はクリヒデといいます。

クリヒデは天皇賞(秋)(当時は3200m)を勝った名牝で、繁殖牝馬としても重賞馬のクリイワイ、クリアヤメを輩出するなど優秀でした。

そのクリヒデを所有していたのが栗林友二さん。ユートピア牧場を買収した人です。

そのユートピア牧場から現れたのが、ライスシャワー

 

繋がってしまいました。

 

今年の菊花賞、コントレイルの無敗の三冠が注目されています。

その前、無敗の三冠を阻止したライスシャワーは、橋本善吉さん生産のマルゼンスキーの血を持ち、栗林友二さんをルーツとするユートピア牧場から出た馬でした。

ディープボンドはマルゼンスキーの血を持ち、牝系は栗林友二さんの所有馬クリヒデをルーツとしています。

なら今年、無敗の三冠を阻止するのはディープボンドだ。

同一馬主で三冠の邪魔をされるとは考えにくいですけど、それでもこの血統的背景には賭けてみたくもなるのです。

ライスシャワーが一番好きな菊花賞馬である自分にとって。

 

◎ディープボンド

○コントレイル

アリストテレス

△その他NijinskyやSadler's  Wellsを持った馬

 

橋本善吉さんのお悔やみを申し上げます。