46度の坂を駆け上がれ

乃木坂競馬部非公認公式ブログ 乃木坂46や競馬のことなどを緩く語るブログ 4ハロンの坂を46秒で駆け上がれ

離れていても、東京ダービーへの想いは届く

的場文男モンゲートラオ

 

今年も宇宙一の祭典・東京ダービーの日がやってきた。

「ダービーは祈りが織りなすもの」と東京優駿予想のブログには書いた。世界に数あるダービーの中でも、その祈りの割合が一番強いのが、東京ダービーというレースである。

的場文男。通算勝利数は日本1位の7300を超え、齢63にしてなお上位の成績を上げる驚異的な騎手である。ダイナミックな騎乗フォームから繰り出される神騎乗には熱狂狂的なファンも多い。

そんな的場文男でも、東京ダービーだけは勝ったことがない。これまで挑戦すること37回。2着は10回。連対率は2割5分を超え、ダービーというレースを考えればかなりいい数字となる。しかし、勝率は0割。勝ったことがないのだ。

だから、誰よりも的場文男のダービーにかける想いは強い。

そして、全国にいる的場文男ファンは、的場文男東京ダービーを勝ちますようにと、いつも願っている。

今年こそ、そんな祈りを届かせたい。

今年の相棒は、モンゲートラオ。

昨年のハイセイコー記念は内が有利すぎる馬場であり、外枠で競馬にならなかった馬は、いつか狙わないといけないな、と思ったレースだった。そこで大外だったのがモンゲートラオ。その前のレース、ゴールドジュニアーを見る限りではなかなかの力を持った馬だと思っていた。

休み明けのチューリップ賞を叩き、前走羽田盃はシンガリ人気ながら5着。クラシックでも十分に戦えることを証明した。

その後は的場文男騎手がつきっきりで調整。

今回内が軽い大井で3枠6番という絶好の枠を引いた。

舞台は整った。あとは内で溜めて、直線で前を割って伸びるだけだ。そうすれば、栄光の東京ダービーのゴールが見える。

38回目の挑戦。その先に、栄光が待っている。

 

その他の馬について。

ブルヴールの除外は残念。セレン×チャームアスリープという南関ファンにとって夢の結晶。そんな馬がダービーで走るところを見たかった。的場文男と、ライバル石崎隆之が乗っていたセレンの仔ブラヴールがダービーの直線で叩き合うところを見たかった。佐藤賢二師の弔い合戦という意味合いもあっただけに、やはり残念だ。

枠から見ても逃げるのはファルコンウィングとして、その後ろがどうなるか。ボンモマンやウタマロが外枠ということも考えれば、エメリミットがインの2番手をとれそう。ゴールドホイヤーは外3かイン5くらいにつけるのか。

そう考えると、力などからゴールドホイヤーの2冠というのが一番考えられるシナリオ。直線トランセンド産駒2頭による叩き合いになったら面白い。

羽田盃を見る限り、そしてブラヴールが除外になったと考えると、前のファルコンウィングを楽にさせるより、早めに仕掛けるという判断になりそう。中盤は緩まない。

なら、アイルハヴアナザー産駒の2頭、マンガンとウタマロにも期待したい。

それと、内の前をとれる以上はエメリミット。大井の中距離ならRobertoの血だというのは、ずっと前から言われていること。

あとは同じく内のリヴェールブリス。

穴として、ダービー馬はダービー馬から。東京ダービー馬アンパサンドを父に持つボンモマン。こちらだって南関東夢の結晶。枠が外でも、うまくインに潜れれば。

 

せっかくの祭典ではあるが、無観客競馬となってしまった。

それでも、今はネット環境さえあれば全国どこからでも大井競馬中継を見ることができる。

離れていても、的場文男東京ダービー制覇の瞬間を見ることができる。

離れていても、祈りは届く。

今夜、ついに的場文男騎手が東京ダービーを勝つ。