46度の坂を駆け上がれ

乃木坂競馬部非公認公式ブログ 乃木坂46や競馬のことなどを緩く語るブログ 4ハロンの坂を46秒で駆け上がれ

それでも祭りは行われる ~第65回東京ダービー予想~

宇宙一の祭典・東京ダービーの日がやってきた。今年も選ばれし16頭が栄誉をかけて競う。

しかし、その中に、あの人の名がない。日本一勝った男の名がない。

的場文男地方競馬通算7225勝は日本一の記録。東京ダービーで2着になること10回。しかし、37回東京ダービーに挑戦するも、勝ち星は無し。

誰よりも東京ダービーを勝ちたいと思い、誰よりも東京ダービーの重みを知っている人物。

そんな的場の騎乗がないのだ。

怪我だからしょうがない。確かにそうなんだけど、今までなら乗っていたではないか、とも思ってしまう。

だからこそ、今回乗らないことに、今まで感じたことのない不安を覚えてしまう。

振り向いたら、漢字で2文字、ひらがなで4文字の名をした黒い影が手招きをしているのではないか。その言葉を口にしたら、文字で書いたら、本当にそうなってしまいそうなので、心に留めておきたい不安。

達成感。年齢。そして、最大のライバルが去ってしまったこと…。

齢62にしてなお健在という騎乗を見せてくれているが、ときにあれっ、なんだか、と思ってしまうこともある。

それでも、ファンを大事にしてきた的場のことだ。きっと来年の東京ダービーの舞台に立っている。そして、先頭で栄光のゴールを駆け抜けてくれるだろう。

そう信じたい。

 

ある意味東京ダービーの象徴ともいえる的場の不在。

それでも東京ダービーの響きは甘美であり、厳しくもあり、輝いている。だからこそ、的場の不在に一層の寂しさを覚えるのだが。

自分が寂しかろうが、今回の東京ダービーに携わる人は、なにがなんでも勝ちたいと願う。東京ダービーの栄冠をつかみたいと願う。

その願いを叶えるのは誰か。

 

◎ミューチャリー

○ジョーパイロライト

▲アギト

△ウィンターフェル

☆サクセッサー

☆グリードパルフェ

☆ヤマショウブラック

 

鎌倉記念羽田盃。そこでミューチャリーが見せた上り1Fのタイムは破格である。

あまりにも鮮やかだった羽田盃。あれを見れば、2冠は堅い。いや、JRA勢にも勝てるのでは。そう思わせるものだった。

燃焼型。やや細身に見える馬体も、今の驚異的な上がりタイムを出すには、むしろこのほうがいい。不安があるとすれば、適切に燃焼させることができるか。京浜盃ではなく雲取賞から羽田盃へと進んだ開けたローテーション。難しいタイプであることは、全日本2歳優駿からもわかる。

それでも、東京ダービーを勝たなくてはならない。南関東のためにも。

 

イグナシオドーロがいて、ヒカリオーソもいる。前行く馬の状態に不安はあるが、ラップとしては緩くならないはず。加えて今の馬場なら、抜け出すタイミングに難のあるウィンターフェルより、それを交わそうとする馬たちのほうに食指が動く。ジョーパイロライトやアギト。捌いてサクセッサー。グリードパルフェやヤマショウブラックあたりまで突っ込んできたら面白い。

 

さあ、祭りの時間だ。

まずは全馬無事に完走することを願う。昨日あんなことがあっただけに。

そして、素晴らしいレースが見られれば。