早いもので、国営の新馬戦が始まって4週目。風薫る東京開催も終わってしまいます。
そして、23日土曜日の東京5Rで、私が乃木坂競馬部POGで指名しているブルーアガヴェがデビュー。今回の初陣です。
というわけで、なのださんが乃木坂競馬部POGで指名した馬の指名理由を書きますね。
母:ヒアトゥウィン
生産:下河辺牧場
「ディープインパクト産駒でこんな馬が出るのか…」
写真を見て、驚きとともに呟いてしまった。ディープインパクト産駒というより、サンデーサイレンス産駒。それも、上級の。
血統を見て納得した。母ヒアトゥウィンの牡馬なのだから。
ヒアトゥウィンの血統的な面白さは、その父Roi Normandにある。Hyperionどころか、現在の日本競馬ではほとんど持っているであろうMumtaz Mahalの血がまったく入っていないという異系ぶり。
それを踏まえた上で、ディープインパクトとだと、ウインドインハーヘア≒Falcon Jetという関係が発生する。そのニアリークロスはLyphardのクロスが発生するだけでなく、Hyperionを大量に補充する。
すなわち、異系をアクセントとした、HyperionとLyphardを刺激する優秀な牝系同士の融合。
こういう配合は、牡馬の方がスケールが大きいのが出る。
全姉のサトノワルキューレは、馬体を見ても、どちらかといえばディープインパクトが出た気がする。加えて、Lyphardクロスがある牝馬、という感じの伸び脚。確かにいいんだけど、なんとなく理解できてしまう。
だけど、サトノバリオスは、ディープインパクトというより、サンデーサイレンス。それでいて、柔らかみもある。正直「なんじゃこりゃ」と驚いてしまったくらい。理解不能。ディープインパクトとヒアトゥウィンのそれぞれの血が化学反応を起こし、その上で再構築したかのような印象を受けた。
全姉であれだけ走るんだ。スケールの大きさなら、弟の方が上な気がする。
育成も順調。厩舎の都合で恐らく小倉デビューになりそうだが、大丈夫だろう。
是非、東京優駿を勝つ姿を見たい。
牡馬2位:ブルーアガヴェ(ディープインパクト枠)
母:ペイトンドーロ
生産:パカパカファーム
金子真人さんのセレクトセールで購入したディープインパクト産駒は走る。デニムアンドルビーにフィエロ、パッションダンス…。
そういうわけで、金子さんがセレクトセールで購入した馬を調べたら、ディープインパクト産駒はブルーアガヴェ一頭だけ。社台グループ生産馬ではないのも乃木坂競馬部POGでは好都合。しかも、母ペイトンドーロはその後ノーザンファーム所有に。これは、ブルーアガヴェの評価が相当高かったからに違いない(陰謀派の考え)。
血統的には母方にDamascusの血があるのがいい。ケイアイノーテックも、小坂菜緒…じゃなかった、ダノンプレミアムも持っていた。
金子さんの馬は事前情報が少なく、馬体を見ることはできなかったけど、POG本から育成は順調、奥村武師の期待は高い、ということが分かったので、指名。
唯一の不安はやや軽い馬体重。ただ、ワグネリアンもそこまで馬格があるわけではないので、大丈夫だと思いたい。
調教の時計は上々。いいスタートを切りたい。
なんだか長くなったので、まずはここまで。出走するブルーアガヴェまで書けたんだから、いいでしょ(よくない)。